2008
![]() | 物語 中東の歴史―オリエント5000年の光芒 (中公新書) (2001/06) 牟田口 義郎 商品詳細を見る |
母から借りて、『物語 中東の歴史―オリエント5000年の光芒』を読みました。中公新書です。
私は結構新書を読むのが好きです。特に歴史系。あまり世界史の授業でやらない部分とか、新書で結構出てるので読むと楽しい♪
この本はタイトルの通り、中東の歴史を扱っています。中東といえば、オリエントの中心であり、東西の交流点。てことで、かなりダイナミックな物語が繰り広げられています。一番はやっぱり、聖地エルサレムをめぐる戦い=十字軍です。世界史なんかでは、ヨーロッパ視点が主だけれど、これはイスラム側の視点から解説されているので、かなり面白いです。
前半の、ソロモン王やペルシアの話も面白いのだけれど、アラブが出てきてからが格段に面白いです。特に、ペルシアとの戦い、「カーディシーヤの合戦」の記述が、何か、まるでロードオブザリングでの戦いみたいで、かなりドラマチック。
キリスト教圏との戦いや、モンゴルとの戦いもかなり面白いです。てか、モンゴル民族の勢力ってほんとにすごかったんですね〜。あっという間にアジアとヨーロッパを席巻してしまったんだから。今は相撲のイメージしかないけど…。
読んでると、アラブって本当に合理主義だなーと感じる。だからこそ、他の宗教に対しても寛容で、優秀な人材が輩出されて文化も華開いたんですね。それに対して、中世ヨーロッパの貧しいこととといったら(笑)アラブがなければ、ルネサンスもなかったわけだし。
そんな中、アイユーブ朝のスルタン、サーリフと親しかった神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世みたいな風変わりな君主もいたりして、それがまた、歴史を面白くするんだよね。
まあ、大航海時代以降、西ヨーロッパの勢力が圧倒的になって、対するアラブ圏は衰退していってしまうわけですが…。
悲しいのは、これが書かれて出版されたのが2001年の同時多発テロよりも前だということ。最後の章で、スエズ運河と中東和平について触れているのですが、そのときと、世界情勢が劇的に変わってしまったから…。
日本では、イスラムっていうと、今や原理主義とかテロリストのイメージが中心になってしまってると思うけれど、この本を読むと、別の一面が見えてきます。お薦めです。











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